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【イベントレポート】第4回 転職透明化らぼ-技術ブランディング編

転職を透明化しよう!

こんにちは!ないぱかです。

昨日、「第4回 転職透明化らぼ-技術ブランディング編」に参加してきました!
今回初めて転職透明化らぼのイベントに参加させていただいたんですが、このイベントには「人生の一大事である転職において求職者が持つ情報量を更に増やし、情報格差を減らしたい」(connpassより抜粋)という目的があります。
確かにそれぞれの立場の情報が透明化されていないまま転職活動をするのは双方にとって納得のいく結果に繋がりにくそうですよね。かくいう自分も最近まで転職活動をしていたのですが、企業側の求めていることや自分自身のの情報が互いに透明化されていたらもっと良い転職活動になっていたのかなーと思います。
※今回の転職活動に満足していないわけではありません!

ブログ枠で参加させていただいたので、イベント出たお話や思ったことなど書いていきます🙋‍♂️

rtlabo.connpass.com

技術ブランディングとは?

今回のテーマは「技術ブランディング」!
そもそも技術ブランディングってなんなんでしょうか?

グーグル先生に聞いてみたところ、
「技術ブランディングとは、販売する製品やサービスをブランドとするのではなく、企業の内部に有する素材・部品・システムなどに関する独自の技術に着目して、技術ブランドとして構築すること」(技術ブランディングについて|中小企業ブランディングのプロフェッショナル|フルスロットルより抜粋)
だそうです。

転職に当てはめてみると、「企業や個人がどんな属性を持っているのかでブランディングするのではなく、持っている技術を武器にブランド構築活動すること」という感じですね。

パネラー発表1:メディアから見た技術ブランディングに効くコンテンツ 〜企業編・個人編〜(翔泳社 近藤 佑子さん)

  • ゆうこりんこと、近藤 佑子さん。
  • 今年18回目くらいの登壇とのこと。すごい!
  • 冒頭で参加者全員で「ゆうこりーーん!」と呼ぶ場面があったのですが、これもブランディングの一種で、覚えてもらえたり距離を縮める目的で行なっているらしいです。戦略的だ。
  • 技術ブランディング=メディアに載るではないけど、メディアに載せていくことを技術ブランディングの戦略の1つとして加えてもいいかも。
  • エンジニア採用における技術ブランディングの目的は「良さそう」と認知されること。「良さそう」と思ってもらうには、まず自分たちが良いと思えるものに取り組む。好きじゃないもの勧められても困るし、思いがこもってない分中身も面白くなくなっちゃいそうですね。
  • メディアからみて登壇してほしいと思うのは、知りたい内容に詳しい人、その話題にふさわしい人、実績がある人。実績の中でも本の出版は強力な実績だそうです。
  • 他の人の参考になってほしい!という思いでシェアするのが技術ブランディングの大原則の1つ。ためになる→書いた人・企業が認知される→ブランディングされていく。

メディアからの視点というのは考えたことがなかったのですが、メディアに載る・登壇することを戦略として考えて活動していくと技術ブランディングされたエンジニアに近づいていけそうですね!

パネラー発表2:技術ブランディングやっていきの会社が考えるフェーズ別戦略(クラウドワークス 飯田 意己さん)

  • 技術ブランディングの目的は、採用と持続開発の他に株主へのアピールがあるとのこと。採用はイメージしやすかったけど株主視点からも考えているんですね。
  • ブランディングの手法はいくつかあるが、それをフェーズごとに行なっていく。
  • ブランディングに繋げるためには他の人に読んでもらうという前提が不可欠。そのためにエンジニア同士でブログをレビューしあうことが必要。言語化は難しいけどその分トレーニングになる。
  • 登壇ハードルは高い→ブログを元にそそのかしていくとのこと。個人でもいきなり登壇しよう!は難しいからブログに書いた内容から始めるのも良さそう。
  • 技術ブランディングは属人化しやすい→全員でやっていきたい。一人だけでやるのはモチベ上がらない!
  • ブランドは受け取る側の解釈が大きい。周りがどういう印象を持っているかを把握するの大事。

これまで求職者目線でしか考えていなかったこともあり、会社視点での技術ブランディングは新しい知見になりました。

パネラー発表3:プレイヤー目線の技術ブランディングフリーランス mottox2さん)

  • もっとーさんこと、mottox2さん!
  • 名前の由来はタケモトピアノの「たけもっと〜」から来ているそうですw
  • 技術ブランディングできている人を考えてみると、大物が多い。でも大物って誰にでもなれるわけじゃない。
  • YouTuberとかで考えてみるとヒカキンさんとかはじめしゃちょーさんとかが大物に当たる
  • けど、別に大物でなくても認知できる人はたくさんいる!確かに確かに、自分が好きなユーチューバーさんも大物枠ではないけどしっかり認知されてるもんな〜。
  • 大物にならなくてもブランディングはできる。
  • ブランディングできてる状態ってのは会ったことが無いけど何してる人かがわかる状態。
  • SNSやメディア等での接触回数が多くなると認知に至る。
  • 求職者の技術ブランディングでは何ができる人なのかを中心に発信していくのが良いとのこと。自分は何ができる人って思ってもらいたいんだろうなぁ。そもそも何ができるんだっけ。。?
  • ブランディングを外向きにする際は対象を絞る。そうすることで特定の分野の話になった時に呼ばれたりする。
  • また、認知されていると信頼度の初期値が上がることにもつながる。
  • まずは自分の活動透明化から始めよう!

所属等の情報ではなく「何をやってきた人なのか」を伝えていくのが大事であるというのが印象に残りました。 今の自分は何をやってきた人なのかがわかるようになっているのかな?意識していきたい!

スポンサーLT1:技術ブランディングについて〜SNSは履歴書になる〜(株式会社ゆめみ さん)

  • 最近色々なところで話題になっているゆめみさん。
  • Qiita活用企業ランキング、Slack活用企業ランキング、共に日本で1位だそうです!すごい!
  • ある事件をきっかけにブランド力が急激に下がった。そこからどうブランディングしていくかを考えた。
  • その当時はQiitaがブルーオーシャンだったため、まずはQiitaで一番投稿する企業になることを目標にした!
  • 採用活動ではLAPRASを活用。社内でもスコアを活用している。
  • 採用の際はTwitterでの発言も見たりしている。
  • SNSではどんなことをやっている、やってきたのかがわかりやすい。
  • SNSは履歴書になる!

一応Twitterでの発言は少し意識してはいたけど、そこまでがっつりみる企業があるとは! 時系列でどんなことをやってきたかが見れるという点で個人のブランディングSNSをどんどん活用した方が良さそうですね〜

スポンサーLT2:採用担当者視点からの技術ブランディングへの期待(株式会社うるる さん)

  • 社名の由来はオーストラリアのエアーズロック
  • 企業の採用募集要項をみると選考ポイントが見えてくる。
  • その選考ポイントとなる部分が経歴書から読み取れるようにするのが重要。
  • やりたいこと/やりたくないことが書かれていると良い。
  • またある課題に対して、どういう状況でそれを解決するためにどんな技術や考え方を採ったかが書かれているとすごく良い。
  • 単純な技術スタックだけでなく、技術に対する考え方も盛り込まれていると会いたくなる!

自分の経歴書見てみると、持ってる技術はわかるけどどんな考え方を持っているかは全然把握できなそうだなぁ。技術的なところ以外も含めて盛り込むことがアンマッチを防ぐのに必要!

スポンサーLT3:スタートアップの採用現場から見た技術ブランディングの価値と限界(会場スポンサー プレイド さん)

  • しがないラジオで有名な池上さん!初めて生で見た。
  • 企業の技術ブランディングにはOSS、企業ブログ、協賛などがある。
  • 技術ブランディングにはエンジニアコミュニティに名前が売れて採用につながる等のメリットがある。
  • その反面、技術重視でブランディングしてしまうともしその技術を使わなくなってしまった時にアンマッチングが起きてしまうというリスクもある。
  • 世の中の人からどう見られるかを意識したブランディングをしていく。

確かに技術の流行りの移り変わりもありますし、技術だけでブランディングもリスクがあるんですね。逆に求職者側も技術だけを軸に活動するのも将来的に使わなくなるリスクがあるのでそこは意識した方が良さそう!
話の内容とは逸れますが、しがないラジオを聞いてから転職活動について本格的に考え始めたのもあって目の前に立っているのに少し感動しました!

パネルディスカッション

続いてパネルディスカッションででた話をまとめていきます。
参加者の質問に対してパネラーさんが答えていくという形式でしたので、質問とパネラーさんたちの回答を並べていきます!

技術ブランディングは誰・どの部門が行なっているのか

  • エンジニア全員が基本。旗振り役も必要だけど、属人化を防ぐ意味でもみんなでやっていきたい。
  • CTO室、技術広報、人事が採用の一環で行う、などなど。

ブランディングにおけるエンジニアへの煽り方

  • 当番制、表彰制度のような仕組みづくり。
  • 強い人が書いて、それに憧れ目指してもらう。
  • まずはハードルが低いところからそそのかしていく。
  • 自己肯定感をくすぐるそそのかしかたが良い。

ブランディングできる技術がない気がする。自信持ってアウトプットできるようになるには?

  • 技術ブランディングを熱心にやっている会社に入るのが一番早い。モチベーションも上がる。
  • 特にメンター的存在がいるとよい。

SIerにおける技術ブランディングの仕方

  • SIer視点でのAWS活用など。
  • 具体的な内容はお客さんの話になってしまうので抽象化したものを羅列。
  • 受託開発はアウトプットされずらい分、それができたら価値になる。
  • 受託だと幅広いことをやっているのでそれを生かす。

技術ブランディングで最も効果が出た施策は?

  • 企業:ブログ。採用でブログ読んでますと言われることが多い。
  • 個人:技術同人誌、仕事を真摯にやる(大事)
  • 趣味のある分野(技術以外)について発信しとくとそこからブランディングできるかも。

### ブログ、ポートフォリオはどこまで見てるの? - 全部見る。めっちゃ見る。 - 過去からの積み上げ(初歩的なところからやっているところからの成長過程)がわかったりする。

実務未経験の技術でもブランディングできるか

  • 新しいことに触れられる、分野を広げられるのでやっていくのは全然あり。
  • 学習意欲があって成果物が出せる人材ってことがわかればブランディングにつながる。

ツイッターでプライベートの内容をどの程度公開していいの?

  • 基本的には好きに呟けばいいと思う。
  • ただ、企業やその他に対してディスりが多い人はちょっとな。。とはなるかも。

会社でのブランディングの指標は?

  • 卒業した人に「外からどう見える?」と聞いて、反応を見る。
  • 三者の印象を聞く。
  • 技術ブログのPV。
  • ブログからどのくらい登壇等につながったかどうか。

幅広く使われている技術でブランディングする際、どう差別化するか

  • 現場感のある導入事例、役立ちそうなこと。
  • 自分ならではの深みを出せる領域を探していく。
  • 出せなければ出さないという選択もあり。

感想

正直技術ブランディングとか全然考えたことなかったからすごくためになる話が多かったです。Qiitaはまだ外向けに書いてる意識があって誰かのためになればって思いがあったけど、Twitterに関しては技術に関して発信する時も基本自分ができたことか疑問とかばかりで誰かのためになる発信ができているかというとそうでもないという。

開発中に詰まってた部分を解決したことがあっても、基本的な内容すぎて技術ブランディングの観点から考えたら逆効果なのでは?と勝手に思ってたり、「え、そんなこともわからなかったの?うけるー」って思われるのが嫌だったのもあったりして発信していませんでした。

けどそれによって助かる人もいるかもしれないし、リプライ等で新たな知見得られるかもだし、ブランディングの観点から見ても何をしている人なのかがよりわかるようになっていくし、気づきはどんなことでも発信してくべきだなーと思いました!
勢いで参加した部分が大きかったのですが、参加してよかったです!

以上、ないぱかでした!